みなさんこんにちは、科学コミュニケーターの平井です。
ついにMirai can NOW第4弾「どうする!? プラごみ」がはじまりました!
このイベントは、一言でいうと「プラごみ問題の現状を知り、解決方法をみんなで一緒に探っていくイベント」です。
https://www.miraikan.jst.go.jp/events/202304012912.html
冒頭の写真のごみ箱のようなオブジェには、日本で1人が1年間に出す容器や包装のプラごみの量に相当する32kg分が詰め込まれています(国連環境計画の報告書から)。ちなみに国民1人あたりの容器包装プラごみ排出量、日本はなんと世界第2位です。
「どうする!? プラごみ」では、プラごみのオブジェのほかに、プラごみ問題に関するさまざまなトピックスがまとめられたパネル展示、またプラごみ問題解決に向けて取り組む5人の実践者たちの活動紹介ブースがあります。
ちょっと会場をのぞいてみましょう。
たいへん!? プラごみとわたしたちの社会
プラスチックと社会のつながり、プラごみ問題についてまとめられたパネルが並んでいますね。
先ほどのごみ箱に入っていたのは容器包装プラスチックでしたが、それ以外にもたくさんのプラスチックが社会をささえています。
しかしプラごみが社会のさまざまなところから海や川に流出し、その多くが分解されることなくたまり続けて環境問題を引き起こしています。生態系に悪い影響をおよぼしたり、プラごみが細かく砕けてできたマイクロプラスチックによって健康被害がおきる危険性が指摘されていたり……。
うーん、どうやって解決していけばいいのでしょうか。
かいけつ!? プラごみのない地球へ
ここでは、プラごみ問題解決に向けて取り組む5人の実践者たちの活動が紹介されています。
実物もいくつか展示されています。
分子レベルでリサイクルしてつくられた服、使い捨て容器包装をつかわない量り売りのお店の商品、つめかえパックのリサイクルのようす、ごみ拾いをシェアするSNS、自然にかえる素材でつくられた製品などなどどれを見てもワクワクします。
プラごみ問題は、実践者たちだけでは解決できません。プラごみ問題を解決していくために、実践者5人それぞれがみなさんと一緒に考えたいことがあるようです。
たとえば写真のように「あなたが循環させたいものはなに?どうして?」という問いかけに対して、
「バドミントンのシャトルはすぐにぼろぼろになって使えなくなるから、とうにかして循環させたい」
というアイデアが投稿されています。なるほど、なるほど!
実践者1人だけでは思いつかないようなアイデアがみなさんの中に眠っているはず。
ぜひ未来館でみなさんのアイデアを聞かせてください!
ちなみに、ウェブからもアイデアを投稿できますよ!
https://www.miraikan.jst.go.jp/resources/plastic-waste/
「どうする!? プラごみ」は2023年8月31日まで3階展示フロア(ジオ・コスモス前)で開催中!
プラごみ問題について一緒に考えてみませんか?