今日のごはん、明日のごはん~パート2「地球飯」を作ろう!

私たちが毎日食べているごはんは、地球環境や人にいろいろな負荷をかけているため、今のまま続けることはできません。そこで、負荷を減らして環境にも人にもやさしく、ずっと食べ続けることができるごはんを 「地球飯(ちきゅうめし)」 と名づけて、20249月~12月に未来館で 「地球飯~Tasty, Healthy, Earth-friendly」 という展示を開催しました。このブログでは、料理研究家のコウケンテツさんと料理家・管理栄養士の長谷川あかりさんがこの 「地球飯」 展示のために発案してくれた2つのお料理を紹介します。

「地球飯」 とは何か、なぜ必要かについて知りたい方はぜひこのブログのパート1「地球飯」 を食べよう! を読んでみてください。

これからもずっとおいしいものを食べ続けられるように、展示 「地球飯」 では、ふだんから食べているごはんを 「地球飯」 にすることを提案しています。でもその地球飯とは具体的にいったい何なんでしょう? パート1でご紹介した、タンパク質を環境への負担が低いものにする 「タンパクシフト」 と、食品ロスを減らす 「フードロサナイ」 は大事なヒントとなっています。とはいえ、これはただの戦略です。「タンパクシフト」 して、「フードロサナイ」 することで、いろいろな地球飯が考えられるので、「地球飯」 と言っても人によって全然ちがう料理になりえますよ!

そこで、料理研究家のコウケンテツさん、料理家・管理栄養士の長谷川あかりさん、そして 「地球飯」 展示を見に来てくれた皆さんに、自分なりにいつものごはんを地球飯にするためにどんなことができるかを聞いてみました。コウケンテツさんは 「タンパクシフト」 のとうふ焼き肉丼と彩りレンジナムル、長谷川あかりさんは 「フードロサナイ」 のカブまるごとパスタを発案してくれました。

「タンパクシフト」 のとうふ焼き肉丼と彩りレンジナムル

コウケンテツさん発案の 「タンパクシフト」 地球飯:とうふ焼き肉丼と彩りレンジナムル

日々の食事や子どものお弁当を作っているコウケンテツさん。料理と買いものの負担が大きすぎないことを大事にしているから、時間短縮としてナムルをゆでるのではなく、電子レンジを使うことにしました。そうすることで省エネルギーにもなるので、自分への負担と環境への負担の両方を減らして、一石二鳥になります!

「タンパクシフト」のとうふ焼き肉丼と彩りレンジナムル レシピ


<とうふ焼き肉丼>
材料 (2人分)

  • もめんとうふ 250
  • 溶き卵 1
  • 小麦粉 適量
  • ごま油 大さじ1

【たれ】

  • しょうゆ 大さじ2
  • 砂糖、マーマレードやジャム 各大さじ1/2
  • 酒、ごま油、白いりごま 各大さじ1
  • にんにく、しょうがのすりおろし 各1かけ

<彩りレンジナムル> 
材料 (2~3人分)

  • 豆もやし 1/2ふくろ
  • にら 2~3本
  • にんじん 1/2本
  • きくらげ 1 まい
  • 塩 小さじ1/
  • ごま油 大さじ1

  1. とうふは厚さ7~8mmに切り、水けをふいて小麦粉をうすくまぶす。たれを混ぜる。
  2. フライパンにごま油を中火で熱し、1を溶き卵にくぐらせてから並べる。両面を2分ほどずつこんがりと焼く。
  3. 焼き色がついたらたれを加えて両面にさっとからめる。
  4. にらは45cmに切る。にんじんは皮付きのまま斜めうす切りにしてから細切りにする。きくらげは細切りにする。
    もやしはさっと洗う。
  5. 耐熱皿に水けのついたもやし広げ、にんじん、きくらげをのせてラップをかけてレンジで4分ほど加熱する。
    いったんラップを取り、にらを加えて再びラップをかけてレンジで1分ほど加熱する。塩、ごま油を加えて混ぜる。
  6. 35をごはんの上に盛り付けて完成!

「フードロサナイ」 のカブまるごとパスタ

長谷川あかりさん発案の 「フードロサナイ」 地球飯:カブまるごとパスタ

長谷川さんは、食材をあまらせてしまうのはこわいので、買いものでは一度にたくさん買いすぎないようにしているそうです。今回のカブまるごとパスタでも、食品ロスがないようにカブの皮も、茎も、葉っぱも、すべてを使うようにしています。一方、パスタに関しては別ゆでの方がおいしくて、パスタをカブと別々にゆでるレシピを作ってくれました。(おいしさなんてそこまで気にしなくていいという方は、パスタをカブと同じ鍋でゆでることで、省エネルギーで料理できます。)

「フードロサナイ」のカブまるごとパスタ レシピ


材料 (2人分)

  • スパゲッティ 160g1.9 mmがおすすめ)
  • カブ 3こ(葉・皮も合わせて約500550g
  • にんにく 1かけ

A

  • オリーブオイル 大さじ4
  • 白ワイン 大さじ3
  • 塩 小さじ1

  1. 大きめのなべに2リットルの水と水の1%の塩 (分量外・20g) の塩を加えたら、強火にかけて沸騰させる。
  2. カブはよく洗って葉と胚軸 (白い部分) に分ける。葉はあらくきざみ、胚軸は8mm厚さのイチョウ切りにする。
    にんにくはつぶす。
  3. 深めのフライパンに 2の材料と A を入れ、ふたをして中火にかける。
    くつくつと音が聞こえてきたら少し火を弱め、蒸し煮する。
  4. 10分たったら一度ふたをあけて全体を混ぜ、再度ふたをしてさらに10分弱めの中火で蒸し煮する。
  5. 1のなべでパスタをゆで始める。
  6. パスタのゆで汁をお玉2杯分 (100mL) 加える。弱火にかけながら、カブを木べらでつぶしてパスタのゆで汁となじませる。
  7. ゆで上がったパスタをザルにあげて水気を切り、6の具材と合わせて完成。

※別ゆでの方がおいしく仕上がりますが、レシピの4のあとに水100mLと塩ひとつまみを加えて6のようになじませ、そこに追加で水およそ450mLを加えてパスタを同時にゆで合わせてつくることもできます。さらにエコです。様子を見ながら試してみてください。

このレシピからインスピレーションを得ましたか? ご興味がある方はぜひ自分なりに作ってみてください。

もう少し自分の好みややり方に合うものがほしい方は、このブログのパート3 「地球飯」 を考えよう! をのぞいてみたらいかがですか? 「地球飯」 の展示を訪れた来館者の方のコメントをたくさんご紹介しようと思います。自分なりの地球飯を考えるのに参考になるご意見もあるかもしれません。

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