みなさん、こんにちは。
今日もいいうんこ、でましたか?
さて、先日当館館長、毛利衛とミーティングをする機会がありました。
そこで館長が突然、
「そうだ!坂巻さんにわたすものがあったんだ!」
と席を立ちました。
なんだなんだ。
もしやうんこにかまけていて他の業務ができていないとかで解雇通知でもくるのか?と思いきや、
渡されたのがこちら。
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ぞうさんペーパー。
「これ、ぞうのうんちからできてるんだって。坂巻さん好きそうだからあげようとおもってとっておいたんだ」
何というありがたいお言葉。
その話を三ツ橋 (リンクは削除されました)にしたところ
「私もそーゆーのもってるからあげるねー」
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と、いただいたのがこちらのかわいいカードセット。
これもぞうのうんこからできているそうです。
なぜ、ぞうのうんこから紙ができるのでしょうか?
まずは現物を確かめに動物園に行ってきました。
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ぞうさん。でっかいですねー。
当然うんこも
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大きかったです。
ぞうは一日200kg~300kgのエサをたべ、100リットル以上の水をのみ、100kgのうんこをするそうです。さすがぞう。すごいんだぞう。
じゃあ、なんでぞうのうんこが紙になるのでしょうか?
私たちがいつもつかっている紙の作り方を振り返ってみましょう。
紙の材料は、木材や草など植物のセルロースという繊維です。
この繊維を取り出すために、木材の破片や古紙などの材料を細かーくくだいて、くだいて、くだいて、くだいて水に溶かし込み、どろどろの液体を作ります。
この液体を漉き網という網で濾しとって、繊維が絡み合ったものから水をしぼって、しぼって、しぼって、しぼってできたのが紙です(かなりおおざっぱですが)。
さて。ポイントは「植物の繊維」と「細かく砕く」という所。
ぞうのごはんは?葉っぱです。
ぞうはもぐもぐもぐもぐと葉っぱをかみ、こまかくこまかく砕いて飲み込みます。
植物の繊維はなかなか消化できません。そのままうんこにまじって出てきます。
ということは。
ぞうのうんこの中には紙の材料になる繊維がたくさん入っているということになります。
このうんこをあつめて消毒し、古紙とうんこのなかの繊維をまぜてどろどろの液体にします。
あとは普通の紙の作り方とおなじ。
ぞうさんペーパーのできあがりです。
ぞうさんペーパーの作り方はこの本にくわしく書いてあります。
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ツシッタ・ラナシンハ 作 秋沢淳子 訳
発行会社 ミチココーポレーション
もちろん、この本もぞうのうんこでできています。
葉っぱをたべる生き物はぞうだけではありません。他の生き物のうんこにも植物の繊維はたくさん入っています。
ということは。
牛さんペーパーとか
ウサギさんペーパーとか
カイコさんペーパーとか
原理的にはできるのかもしれませんね。
ちまちまうんこ集めるより、どかっとしてくれるぞうさんの方が効率は良さそうですが。
とうわけで、
明日もいいうんこがでますように!
さようなら。
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