こ・・・これは何でしょう!?
(うっ・・・ときめかない・・?)
こちらは、7月30日(水)開催 リアルラボ@日立ハイテクノロジーズ 「~工場に行って・みて・考えよう!電子顕微鏡とわたし~」でみごと、「ベスト・オブ・デンケン」に輝いた電子顕微鏡写真。シダ植物の葉の裏側を、250倍に拡大したものです。
クラブMiraikanを対象としたこのイベントでは、小学4年生以上を対象に20名の親子が参加。「電子顕微鏡のイノベーション」 (リンクは削除されました)をテーマに、電子顕微鏡のメーカーである、株式会社日立ハイテクノロジーズ 那珂地区(茨城県ひたちなか)を訪問。電子顕微鏡が起こしてきたイノベーションと、今ある生活とのつながりを学び、電子顕微鏡がつくられる工場の見学や、実際に電子顕微鏡でのサンプル観察を行いました。
電子顕微鏡をつくりあげる「最先端」と「職人技」
俊敏に自動で部品を振り分け、適材適所に送り分けるシステム。巨大な金属板を加工する機械。温度・湿度が管理された作業室。髪の毛1本、ホコリひとつ許さないクリーンルーム・・・普段はなかなか入れない工場に入り、電子顕微鏡の製造過程を各担当者の方から直々に伺いました。
技能五輪にも出場されている「職人」の技も、間近で見ることができました。「技能五輪」とは、青年技能者の技能レベルの日本一を競う技能競技大会。制限時間内に1mmの100分の1(つまり0.01 mm以内)の精度で機械を組み立てる競技種目など、まさに職人さんのオリンピックです。
重さを量って、削って、また量って・・・をくり返す慎重で、繊細な作業。球状の部品は、限りなく真球に。この手作業による仕上げを「最後のひとなめ」とお話されていたのが、とても印象的でした。どんなに最先端のものづくりの現場においても、最後は人間の力が欠かせない。ものづくりの真髄に触れたような気がしました。
想像を超えるミクロの世界。電子顕微鏡で何をみる?
今回のイベントには、研究者や技術者の人と同じように、自分で電子顕微鏡を使いこなすぞ!という意気込みで、参加者のみなさんが調達したサンプルで観察を行いました。
なぜそのサンプルを選んだのか?予想はどんな形?どの向きから観察しよう?
どうして、こんな形をしているんだろう?倍率を変えて、もっとズーム!
「観察」は、ただ見るだけではなく、手を動かし、頭をとっても使うものですね。
それでは、観察結果の一部をご紹介します!
ティッシュペーパーを500倍に拡大すると・・・
さらに、別の紙に赤ペンで、インクをつけてみたら・・・
紙の繊維の間に、べっとりとインクが入り込んでいるように見えます。
さらに「黒髪と白髪には違いがあると思って比べたのですが・・・」
形状は同じ!ということで「白髪も抜かずに有効活用したいと思い直しました」と、日常生活につながる新たな発見を得た方も。
電子顕微鏡でなければ、みえない世界がありました。
みえて初めて、わかることがありました。
「あたりまえがとっても特別だった」大発見です!(参加者のコメントより抜粋)
★ イベントの様子が茨城新聞に掲載されました!(動画あり)
https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14067217755777 (リンクは削除されました。また、URLは無効な場合があります。)
【イベント実施概要】
リアルラボ@日立ハイテクノロジーズ 「~工場に行って・みて・考えよう!電子顕微鏡とわたし~」
開催日:2014年7月30日(水)
参加者:クラブMiraikan会員 小学4年生~大人 20名
協力:株式会社日立ハイテクノロジーズ