【トークセッション開催!】熱戦「サイバスロン」に挑む!階段をのぼる車いすの開発

このエントリーをはてなブックマークに追加

いまあなたが見ているスマホやタブレット、PCといったデバイス。そしてあなたのデバイスがつながっているインターネット。そのほかにも、私たちの日常のあらゆることはさまざまな技術によって支えられています。そうした技術を進めてきた重要な要因は「競争」。競い合うことでさまざまな技術が進歩してきました。

「競争」にもいろいろな形がありますが、私、科学コミュニケーターの田中が注目しているのは「サイバスロン車いすシリーズ(*)」という競技大会です。これは車いすに乗って規定のコースを突破していく、障害物競走のようなもの。技術者とパイロット(車いすに乗る障害者)がタッグを組み、オリジナルの車いすを開発して優勝を目指します。このサイバスロンは、単に速さを競うレースではありません。階段の上り下りなどの日常生活に欠かせない動作をこなす技術が高い方が勝ち。ふつうの車いすではなかなかできない動作をどのように可能にするか、技術者たちの独自の戦略が光ります。

20190422_tanakas_01.jpg20190422_tanakas_02.jpg車いすで階段の上り下りや、でこぼこ道に挑む
(画像提供:ETH Zürich/ Alessandro Della Bella、2016年のサイバスロンより)

ここに挑む技術者のひとりが、千葉工業大学 青木岳史准教授。未来館では、5月2日に青木先生をお招きしてトークセッションを行います。

20190422_tanakas_03.jpg千葉工業大学先進工学部未来ロボティクス学科 青木岳史准教授
(画像提供:青木岳史准教授)

青木先生はこれまで、人の役に立つことを目指したさまざまなロボットを開発してきました。たとえば、月面の探査を目的としたローバーや、災害現場で活躍できるよう、目的の場所に投げ込んで使える球体ロボットなど。

20190422_tanakas_04.jpg月面探査ローバー「Tri-star IV」
(画像提供:青木岳史准教授)

20190422_tanakas_05.jpg球体ロボット「QRoSSII」
足を折りたたんで目的の場所に投げ込むことができる。
(画像提供:青木岳史准教授)

こうしたロボット技術やノウハウを活用して、青木先生はサイバスロン車いすシリーズに挑戦します。階段をのぼる車いすは、どのように開発しているのでしょうか?そもそも階段をのぼることの難しさとは?青木先生のお話から、難しい課題に挑む技術開発に"わくわく"を感じられるはずです!

また、より便利な車いすってどんな車いすでしょうか?歩ける人でも乗りたくなる車いすも作れるでしょうか?ぜひ青木先生と話して、考えてみませんか?未来館でお待ちしています!


トークセッション「車いすで階段をのぼれ! 競技大会「サイバスロン」への挑戦」
開催日時: 2019年5月2日(木) 12:30~13:00、15:30~16:00
開催場所: 日本科学未来館 5階 コ・スタジオ
主催: 日本科学未来館
協力: スイス大使館
イベントページ→
https://www.miraikan.jst.go.jp/event/1905021224192.html



そしてサイバスロン車いすシリーズは5月5日に川崎市にて開催されます。日本国内のみでなく、海外のチームも集まり、盛り上がること間違いなし!無料で観戦できます。熱戦にぜひご注目を!(詳細はこちらのホームページでご確認ください。https://www.cybathlonseriesjp.com/

*サイバスロン車いすシリーズ
「サイバスロン」は、障がいのある人たちが、技術者と協力して開発した最先端機器を使い、日常の動作で競う国際競技大会。車いす以外にも、義手や外骨格など、6種類のレースで構成されます。2016年スイスで始まり、4年に1度の開催を予定しています。「サイバスロン車いすシリーズ日本2019」は、サイバスロンで初めてのスピンオフ大会で、2020年の次回開催に先立ち、車いすの1種目だけを競います。