こんにちは! 皆さん5月30日はゴミゼロの日です。5(ゴ)3(ミ)0(ゼロ)と語呂合わせですが、愛知県から広まった環境美化運動である530(ゴミゼロ)運動が発祥だそうです。実は5月末から6月頭は廃棄物、そして環境のことに関して考える日がたくさんあります! 5月30日以外には、6月5日の環境の日や6月8日の世界海洋デーなどです。
未来館でも現在、プラスチックごみに関するイベント「どうする!? プラごみ」が開催中です! この機会に、科学コミュニケーターと一緒にプラごみやごみ拾いについて考えてみませんか?
まずは未来館の周りのごみを拾いながら考える
「どうする!? プラごみ」に関わる科学コミュニケーターで未来館の近くのごみ拾いをしました。
拾ってみると、プラスチックのごみが多いように感じます。ポイ捨てされたごみは大きくて目立ちます。
破けたプラスチック製の土のう袋を見つけました。これもプラごみの元だと私は思うのですが、皆さんはどう思いますか?
時間が経って破けてしまったのでしょう。プラごみと言われると、ポイ捨てされたものやごみ箱の中に入ったものがイメージしやすいですが、自然界に流れ出るプラごみにはそうでないものも含まれます。プラごみの流出源について、詳しく見てみましょう。
展示を見ながらプラごみがどこから生まれるかを考える
「どうする!? プラごみ」イベントのプラごみ問題を知るための展示パネルでは、私たちの社会のどこからプラごみが生まれているかを紹介しています。
農業や漁業など私たちの豊かな生活をささえる産業や、車のタイヤや服の洗濯など日々の生活の場面からもプラごみが生まれています。ポイ捨て以外にもいろいろな場所からプラごみが生まれ、海や川に流れ出しているのかがわかります。
私もこれを知ったときに、こんなにもいろいろな場面で自分が知らぬうちに海にプラごみを出してしまっていたのかと衝撃を受けました。1人ひとりがポイ捨てしないように気をつける、だけでは解決できないプラごみ問題の難しさを感じます。
プラごみを減らす活動をしている人と一緒に考える
イベントでは、プラごみの何が問題なのかだけではなく、私たちの生活と関わるビジネスの現場でプラごみ問題の解決を目指して活動している5人の実践者を紹介しています。今回は、ゴミゼロの日にちなんで株式会社ピリカの土屋明子さんの活動を紹介します。
土屋さんが働いているピリカではプラごみの流出源を調べたり、ごみ拾いSNSを作ってごみ拾いの輪を広げる活動に取り組んだりしています。ピリカは日本国内でも人工芝が主要なプラごみの流出源のひとつであることを明らかにしました。
展示パネルには、お台場の海で採取されたマイクロプラスチックを展示しています。ポイ捨て以外にも、どんなプラごみがどれだけ流れ出ているかを調べることは対策を考えるうえでも大切ですね。
意図せぬプラスチックの流出を抑えることは大事ですが、すでに出てしまったプラスチックごみを海に流れ出る前に集めることも大事です。
ごみ拾いSNSピリカでは、世界中のユーザーがごみ拾いをした報告をアップロードしています。それに対して、他のユーザーが「ありがとう」やリプライを送ることで、活動の輪が広がっていきます。
ごみ拾いは確かに大変かもしれませんが、アプリを通してみんなで一緒に頑張ったり、終わった後にもらう「ありがとう」に達成感を感じたりと自分も楽しみながら続けることが大事と土屋さんはおっしゃっていました。ごみを拾い終わった後に、私たちもピリカのSNSに投稿しました。他のユーザーさんからもらった「ありがとう」やコメントに、またやってみようかなという気持ちになりました。
そして展示場には土屋さんからの「あなたはどんなごみ拾いなら楽しめそう?」という問いと、それに対する来館者の皆さんのアイデアが集まっています。寄せられたアイデアにはどのようなものがあるのでしょうか。
最近は海ごみで作ったアート作品などが売られている機会が増えてきたように思います。ごみ拾いではなくアートの素材集めを目的にすれば、より楽しめそうで素敵なアイデアだなと思いました。
他にもこんなアイデアも!
私もアイドルが好きなので、とても共感できました。気になる人が取り組んでいたら自分もしてみようかなという気持ちになりますね。
最後に土屋さんからの問いからは少し離れますが、こちらを紹介します。
私はこのアイデアを見たときにハッとしました。確かに、このアイデアボードのコーナーで一番多いのはポイントや現金などの利益を用意するというアイデアです。この方は、アクションが長く続くことも意識して書いてくれたように感じます。金銭的な利益よりもみんなで協力する満足感の方が大きそうですよね。
あなたなら、どんなごみ拾いなら楽しめそうですか? このブログを読んだ皆さんのアイデアもぜひ聞いてみたいです。
皆さんからのアイデアは展示場に来て科学コミュニケーターに話してみてもいいですし、オンラインからも投稿できます!